こんにちは!技術者けんです。普段は機械のメンテナンスや保全の仕事をしながら生きています。
今回はDIYなどで行うやすりがけについての記事です!この機会にやすりがけについての基本を学んでくださいね!
DIYでやすりがけをするといえば木材が多いので木材へのサンドペーパーのかけ方を学んでみましょう。
ちなみに紙やすりはサンドペーパーとも言いますね。
なぜヤスリがけが必要なの?
まずはなぜヤスリがけという作業が必要なのかを考えていきましょう。
DIYをする時って木材をどこから仕入れてきますか?私はほぼほぼホームセンターで購入してきます。中には木材をもらったり、拾ってきたりする人もいるのでしょうか?
方法は何でも、手に入れた木材にはささくれがあります。
せっかく作った世界に一つのオリジナルDIY作品でも、完成したあと触ったらささくれが手に刺さり血が出ました…っていうのはあまりにも悲しいです。特に手の皮が薄い子供などではささくれが刺さったまま折れたりすると危険です。
そこでささくれを無くすためにヤスリがけが必要になります。
また、他にも目的はあります。例えばささくれがなくても購入してきた木材などはゴツゴツしているイメージがあります。ヤスリがけをすることでするっと滑らかな手触りの木材に変身します。自分で頑張ってヤスリがけをすると木材や完成した作品に愛着も湧きますね。
例えるならば雑巾とシルクの布ほどの違いになります。
シルクの布は言い過ぎたかもしれません。
なぜヤスリがけをするのか覚えて欲しいポイントは2つです。
- ささくれ等の危険を無くすため
- 愛着のある手触りの良い作品を作るため
サンドペーパーの種類
サンドペーパーとひとことで言っても種類があります。
サンドペーパーの中に紙やすりや水研ぎやすり、空研ぎやすりなどがあるイメージです。
各種のサンドペーパーの特徴は以下の通りです。
だいたいの特徴は分かりましたね。水を使う時は水研ぎやすり、木材のやすりがけは紙やすりが良いかと思います。紙やすりより耐久性の高い空研ぎやすりでも良いですが、紙やすりの方が安いので紙やすりをたくさん使う方をオススメします。
サンドペーパーの番手
サンドペーパーには番手と呼ばれる数値があります。これは削りやすさや研磨の荒さ・細かさを表しています。
ホームセンターなどで売られている紙やすりの裏を見てみると数字が#120や#240など書いてあるのが分かります。
番手によって目的が違うので使い分ける必要があります。
数字が小さいと荒く削れて数字が大きくなると細かく研磨出来ますね。同じ木材を番手の数字を大きくしながら何度もやすりがけすることによって綺麗な木材に仕上がります。
ヤスリがけの方法は?
サンドペーパーの種類や番手が分かったところでやすりがけの方法について見てみましょう。
電動工具に頼る
まず手でやすりがけするのって疲れるし結構大変なんですよね。DIYで使う木材が少なければ手でやっても全然問題ありません。
ただ木材が多くなるとめっちゃ手は疲れるし肩凝るし大変です。それに、やすりがけって室内より屋外(庭やベランダなど)でやる人が多いと思います。夏や冬はキツいのでやはり電動工具に頼っても良いでしょう。
やすりがけをする電動工具をサンダーやオービタルサンダーと呼びます。
オービタルサンダーのオススメにも目を通してみて下さいね。
手で紙ヤスリを使う
本当に手で紙やすりを持って研磨するのみです。木材が多いとかなり大変ですが、メリットもあります。
例えば電動工具に比べて丁寧な作業が出来ますし、木材の感触を確かめながら作業することが出来ます。
また紙やすりを手で持つので電動工具より複雑な形状でもやすりがけしやすいです。どちらかといえば電動工具は平らな木材や直線に向いています。
手で紙ヤスリを使う+ひと工夫
手でやすりがけをするのは大変と何度もお伝えしてきましたが、工夫をすることで多少ラクになるかもしれません。
例えば、よくあるのが当て木をすることです。当て木とは、自分が持ちやすいくらいの余った木材などに紙やすりを巻きつけてやすりがけをすることです。紙やすりが持ちやすくなり、だいぶ作業がラクになります。当て木は直線や平らな木材のやすりがけに向いています。
当て木とほぼ同じですが、丸棒に紙やすりを巻きつける方法もあります。これは木材をくり抜いた場所などで作業しやすくなります。芯にする部分は余った丸い木材でも良いですし、ご家庭にある適当な物でも代用出来ます。
もう一つご紹介しておきますね。先述しましたオービタルサンダーの手動バージョンとでも言いましょうか、紙やすりホルダーという物があります。こちらは持ち手が付いていて紙やすりをセットすることで手でやすりがけをするより大きな面積を一気にやすりがけ出来るようになっています。安い製品はやすりがけのムラがあったりするので購入を考える場合にはよく検討してみてくださいね。
やすりがけの際の注意点
やすりがけする注意点についても解説しておきます。注意点というより基本的なことですので、ここでポイントを押さえておきましょう。
木目に沿ってやすりがけ
まず大事なポイントですが、やすりがけは木目に沿って行いましょう。
木目に対して横からやすりがけをすると木の節に傷が付きます。この節に付いた傷は綺麗にするのがかなり大変or不可能です。木目に沿ってやすりがけをしましょう。
また木目に沿ってやすりがけしているつもりでも斜めになっていることが結構あります。真っ直ぐやすりがけするイメージで行いましょう。
番手の順で
やすりがけは必ず番手の荒い順からする必要があります。例えば80番→120番→240番→400番の順でやすりがけします。
順番を間違えると木材の表面が綺麗な手触りになりません。細かい番手の次に荒い番手を間違って使ってしまった時はまた間違った番手から順にやり直しましょう。
番手を飛ばさない
コレは実は結構大事です。やすりがけを面倒くさがって番手を飛ばすと逆に細かいやすりで力を入れてやすりがけしなければなりません。面倒くさがって80番→240番などにすると大きな傷が残ったままになることがあります。
参考までに私は120番→240番→400番(→600番)の順でやすりがけしています。かなり綺麗にしたい時には600番を使用しますが、基本的には400番で終わることが多いです。ちなみに出来るだけ複数の種類でやすりがけをした方が良いので私の場合だと180番や320番も本来なら使った方が良さそうです。面倒くささと作業効率を考えて自分に合う番手の種類を選びましょう!
本気の時は2回目を!
たまに本当に綺麗にやすりがけをしたい時があります。その場合には2回目のやすりがけという方法があります。
2回目?と思われるかもしれませんが、一度やすりがけを綺麗にした後で湿ったタオルなどで木材を拭きます。そして拭いて乾いた後にもう一度細かい番手でやすりがけをします。
なぜそのようなことをするかというと、一度やすりがけをした後では目で見えなくても寝ている繊維がいます。それを湿らせて乾かすことでまた繊維が立ち上がってきます。それを再度細かい番手の紙やすりで取るイメージです。ちなみにここまで丁寧に作業することは滅多にありません。
紙やすりの切り方
もう一つだけ小さな注意点をお伝えしておきます。紙やすりは自分で使いやすい大きさにカットして使うのが普通です。
ここでカット方法ですが、ハサミを使って切りたくなりますが、ハサミで紙やすりを切るとハサミの刃が痛みます。覚えておきましょう。
基本は手でちぎるか、100均でもハサミは売っているので、ハサミを1つ紙やすりを切る専用にして持っておくと良いかもしれません。
やすりがけした木材の完成形
さてやすりがけが終わった木材はどうなったでしょうか。
購入してきた木材と比べると本当にすべすべの肌触りになっています。一生触っていたいくらいの触り心地が楽しめます。
DIYをしていて完成した家具などを触る頻度が多くない場合にはそこまでの手触りは求めなくても良いかもしれませんね。
まとめ
やすりがけの基本が理解出来たと思います。
やすりがけをする目的は以下の通りです。
やすりがけのポイントは以下の通りです。
そしてあとは細かい注意点を気にしながら作業することであなたもやすりがけマスターです!
それでは怪我がないように気を付けて楽しいDIYライフを送りましょう!