みなさんこんにちは!今回はトラブルの起きやすい条件の話をします!工場や生産ラインには起こるべきして起こるトラブルがあります。条件をいくつか知ってるだけで未然に防げることもあるので是非一緒に考えてみましょう!
トラブルの概要
工場での生産など製造メーカーはトラブルは出来るだけ防ぎたいと思っています。トラブルの起こりやすい時の前に、まずはトラブルとは何か考えてみましょう。トラブルにはどのようなものがあるでしょうか。
主なトラブルを挙げてみました。
品質異常
欠陥がある製品、正常ではない製品、後工程やお客様からのクレームに繋がる可能性があります。最悪の場合作ったものの回収になることもあり、社会的信用に関わります。
怪我
トラブルの一つに怪我も含まれます。慣れない作業やいつもと違う作業をして怪我することもあります。生産ラインで作業者が怪我をすると生産を止めて手当て等の対応を行います。
怪我が起きて労災認定されると会社側は怪我した人に治療費など多くの手間と手当て金を支給しなければならなくなります。
生産性の低下
生産性の低下は厳密にはトラブルではないかもしれません。しかし機械が停止するトラブルが発生し生産性が落ちることはあります。機械の調子が悪い、エラーが出て停止する、これらはトラブルと言えるでしょう。
トラブルの発生しやすい状況
それではトラブルの発生しやすい状況を考えてみましょう!トラブルが発生しやすい状況に【4M】と呼ばれるものが存在します。4Mとは以下の4つです!
- マン(Man) : 人間
- メゾット(Method) : 方法
- マテリアル(Material) : 材料
- マシーン(Machine) : 機械
全ての頭文字をとって4Mと言います。それぞれどのようにトラブルに結びつくか解説していきます。
1番重要なのはこの4Mが変わった時にトラブルが漏れなく発生すると言っても過言ではないでしょう。
マン(Man) : 人間
トラブルを起こしやすいNo1と言っても過言ではないです。No1は人間です。製造業で人間と言うと作業者やオペレーターと呼ばれるライン作業をしている方でしょう。
どのようにトラブルが起きるかというと、いつも決まった作業をしている作業者がお休みした場合、別の人がその仕事をすることになります。慣れてない人や普段と違う人が作業を行うことでトラブルは発生します。
例えば…
人によるトラブルは工場からなくなりません。人によるトラブルが発生しにくいような体制作りを推進していきたいところです。
ただしトラブルを起こした人を叱り飛ばしてはいけません。人には目や耳、触感などたくさんのセンサーがついています。たまにはミスをすることもあります。叱り飛ばすのではなく粘り強く教育をし、どうしたら良いかの説明をし続ける必要があります。
メゾット(Method) : 方法
方法が変わった時などはトラブルの元になりやすいので注意しておく必要があります。
方法が変わるというのは、いつもよりやりやすい作業や、効率の上がる作業方法を見つけた時に作業方法を変更すると思います。そこで突然やり方を変えるのではなく、〇〇のために〇〇の必要があって作業方法を変えるよ、と作業者に伝えて準備をすることが大事です。
作業が変わり発生するトラブルは例えば…
などなどが起こり得ます。
先手を売って注意すべきポイントを先に指示したり説明しておくことでトラブルを減らせることがあります。
マテリアル(Material) : 材料
材料が変わることでトラブルや不具合が発生することも多々あります。ほぼ全ての製造業では材料が存在します。
食品加工であれば原材料、機械加工では母材、プラスチック製品をつくるのであればペレット、またそれらを包装する資材などなど…製造業で材料を使わないことはありません。
材料によるトラブルも様々なことが起こります。
例えば…
などなど、コストカットや仕入れ困難で別原料を使用する際は細心の注意が必要です。
マシーン(Machine) : 機械
機械は言わずもがなでトラブルが発生しやすいです。今回は4Mが変わった時の話なので機械が更新されたり、設備を導入した場合について解説したいと思います。機械が変わるとその操作をするためにこれまでと違う方法(Method)で生産することになります。この時点で2つのMが重なっています。また作業自体はほぼ変わらなくても機械の機能を追加した場合等にもトラブルは発生しやすいです。
例えば…
機械の入れ替え更新等の際は作業者や技術者みんな揃って注意しているので、意外と大きなトラブルは発生しにくいです。ただししばらくして慣れてきた頃に怪我をするリスクは高まるので中長期的にトラブル防止に努める必要があります。