生産技術のメンテナンスの仕事内容!現職の生産技術職が語る保守保全!

工場トピック

皆さんこんにちは技術者けんです!今回、生産技術の保守保全部門についての仕事内容を紹介したいと思います。「保守保全ってどんな感じなの?」ということが分かっていただけると思います。

すばり保守保全を行う上での仕事内容を言ってしまいましょう。内容を説明すると次のような感じになります。

  • 突発保全(原因究明、応急対応)
  • 予防保全(再発防止、恒久対応)
  • その他事務処理

分かりにくいのでザックリ言うと修理とそれに関する事務処理と言ったところです。ザックリ言いましたので詳しく解説していきたいと思います。

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突発保全(原因究明)

工場で生産技術の仕事、もしくは保守保全を業務として働いてる場合には生産ラインの故障やトラブル対応が必須になります。また全ての生産ラインに関わる電気・エアー・水などの対応も必要になります。その他ではエレベーターの故障や自動ドアの修理などの工場全般のメンテナンスを行うこともあります。

突発保全とは実際にどのようなことを指すかと言うと、生産している中で突然機械が不調or故障し生産が出来なくなる状況で修理を行うことを言います。

突発保全の際は修理が終わればすぐにでも生産を再開したいので、現場からのプレッシャーや生産を止めているという意識の中で最速で修理を行わないといけません。

突発保全はまず原因を突き止めるところが大事です。原因が分からないまま修理をすることはほぼ不可能ですので、原因究明→その原因への対応という流れが重要です。

けんさん
けんさん

原因が分かれば勝ったも同然ですね!

機械が動かないor不調の原因さえ掴めてしまえば後の対応は柔軟に行うことが出来ます。例えば部品の不具合であれば交換すればいいですし、設定が悪かったのであれば調整すれば済みます。ひとまず生産を再開させるという意味では仮対応でもいいかもしれません。溶接が外れた部品をシャコ万で留めておくなどの仮対応が出来ることもあります。

一応生産は出来ているものの、調子が悪い時は判断が難しい場面ですね。不調の原因を探るためには機械を止めざるを得ない。しかし生産は止めたくない。ある程度当たりをつけて少しだけ生産を止めて確認するかそのまま生産し続けるか、生産してるものの数量や納期などを頭に入れておき判断することが必要です。

24時間稼働の工場であれば厳しいですが、仮対応しておいて生産していない時間に修理をすることも可能です。

突発保全の注意点はプレッシャーから焦りを生まないことです。最速で修理をしたいところですが、急ぐ必要はありますが焦る必要はありません

人間焦りがあると冷静な思考を失ってしまいがちです。特に原因究明中は何通りもの要因を考えながら作業をする必要があるので焦りは厳禁です。焦らず急ぐことを心がけたいですね。

予防保全(再発防止)

予防保全は突発保全と少し性質が異なります。突発保全はなんとかして生産を再開することが目的ですが、予防保全は突発のトラブルを減らすために行います。

例えばオイルを使用する機械のオイル交換をしたり、シリンダが劣化してきたら動かなくなる前にパッキンを交換したり、ベアリングを長期間使用したため早めに交換したり。また機械の汚れを清掃することもあります。ホコリが溜まってセンサーの誤作動に繋がったりすることもあるからです。

ともさん
ともさん

予防保全って大事ですか?機械が動いていればそれでいいんじゃないですか?

けんさん
けんさん

予防保全は非常に大事です!虫歯になってから歯医者に行くよりも毎日の歯磨きの方が大事なのと同じです!

予防保全はこれまでに起きた突発トラブルの再発防止をメインとして、消耗品の交換やメンテナンスを行うイメージです。また予防保全をしっかり行うことで、機械や部品の寿命を延ばすことにも繋がりますので定期的に実施することが望ましいです。

予防保全をしっかり行うためにはある程度の準備が必要です。例えば劣化したベアリング周りを交換する際に複数のベアリングが必要になるでしょう。またシリンダを早めに交換するとしても予備がないと出来ません。

予備部品を持っておくことは非常に大事なことです。突発トラブルの際も予備部品がなければどうすることも出来ないという最悪の状況にもなりますので部品在庫をある程度かかえることは必要なことになります。

予防保全で早め早めに部品や消耗品を交換することは、逆の捉え方をすればまだ使える部品を交換しているのでケチな考え方をすればもったいないと言うこともあります。しかし、交換に時間がかかる交換工数の多い部品などはトラブルで生産ラインを止めることと天秤にかけて予防保全の実施を行うかどうか考えていく必要があります。

例えば100万円の部品を少し調子が悪いから交換するかと言えば微妙なところです。壊れるまで使用する方針になるかもしれません。そこは会社のお財布と相談して決める必要があります。

生産技術の仕事全般はこちらから↓

その他の事務処理

修理やメンテナンス部隊がずっと機械と向き合っているかといえばそうではない場面もあります。修理屋にも事務処理が必要で、多少のパソコンのスキルも必要です。
保守保全部門の主な事務処理と言えば次のようなことがあります。

  • 部品の手配
  • 業者さんの手配
  • 修理報告書・日報の記入

全て必要なことですので、それぞれ順番に説明していきましょう。

部品の手配

突発保全や予防保全で使用した部品は予備が必要なので購入しないといけません。修理などをしている際に部品の型番を控えて後から商社さんやメーカーさんに部品を注文します。基本的には使った部品と同じだけの個数を注文しますが、高くない部品の場合多めに購入しておくこともあります。小ロットで何度も注文すると商社さんも面倒ですし、注文する私たちも手間が増えるので多めに手配することもあります。

また部品がどの程度の納期がかかるのか把握しておくことも重要です。例えば規格が決まっているスイッチや汎用品などは数日で納品されることもありますが、特注品や製作物などは数週間〜数ヶ月かかることもあります。納期も考慮して部品の注文を行う必要があります。

業者さんの手配

機械のメンテナンスを考える上で全てを自前でやろうと思うと機械の台数的に不可能な場合があります。そこで依頼をするのが機械メーカーさんなどの業者さんです。やはり機械を作っているメーカーにメンテナンスを依頼した方がキッチリ仕事をしてくれます。餅は餅屋と言ったところでしょうか。

メーカーさんにマシンコンディションを伝えメンテナンスの依頼の連絡をする。当日の受け入れや立ち会い、終了後の動作確認、費用の請求や支払いの相談、一連の流れは上記のようになります。連絡や立ち会いなどは実際に私たち保守保全部門が行う必要があります

ただしメンテナンスを業者さんに依頼しすぎると費用が非常にかさんでしまいます。例えば一度メンテナンスに来てもらったとして、交通費(泊りの場合は宿泊費)・工賃(技術料)・交換した部品代などで軽く10万円を超えてくる場合もあります。2〜3名来てもらう際は交通費や工賃が2〜3倍になります。生産のメインとなる設備は必要ですが、後は会社のお財布と相談が必要です。

修理報告書・日報の記入

実際に突発保全や予防保全を行った際には報告書や日報を書き残すことが一般的です。設備の現象と対応した内容と日付などの情報をパソコン等に残しておきます。

数ヶ月〜数年後にあの時どう言う作業やったっけ?ということを遡って確認することも出来ます。自分や仲間のために記入しておくことが大事です。

まとめ

生産技術職の保守保全部門の仕事内容が少しは理解出来たかと思います。実際にトラブルの対応をすること・トラブルを起こさないための予防をすること・会社の経費を考慮しつつ部品や業者さんを手配すること。とても大事なことです。

大変なことも多く苦労は尽きませんが、自分の手を汚して働き設備が正常に動いた時の喜びはとても嬉しいものです。機械を触る楽しさや、やりがいがあり自分自身も成長出来る、そんな生産技術の保守保全に興味を持ってくれたら嬉しいです。

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