テスターとは?HIOKIカードハイテスターの使い方!テスターで出来ること!

電気
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こんにちは!今回はデジタルテスターについてです。テスターとは一体なに?というと簡単に言うと電気を測るための測定や検査道具みたいなものです。測定機器や検査機器というと大袈裟ですが、小型の物はポケットに入れて持ち運べます。

テスターの存在意義

テスターは名前の通りテスト=試験するものです。テスターを使う時にはなんらかの目的があるかと思います。「電圧は何ボルト出てるかな?」「アースは取れているかな?」「漏電箇所はどこ…?」などなど。なんの目的も無しに「テスター使いたいな〜」とはならないですよね?!

そこでテスターで出来ることや使い方を解説したいと思います!

テスターで出来ること

導通確認

ケーブルの導通確認

テスターでは導通があるかどうか測定することが出来ます。導通があるという意味は、電気の通り道があると言うことです。例えば金属は導通がありプラスチックは導通がないと言えます。

少し実践的な話だとケーブルや信号線が断線してないかどうか調べたりするのに使用します。また設備や機械がアースに繋がっているか調べる時も使用します。

導通確認の方法はテスターのマークを左から4つ目に合わせて赤と黒の棒(テストリードと呼びます)を確認したいところに当てるだけです。導通がなければ抵抗値は∞(無限大)になります。デジタル表示はO.Fと出ます。導通があれば、導通がある=抵抗がないので0Ωになります。

抵抗値確認

サーキュレーターの抵抗値は87.5Ωでした。

テスターでは抵抗値の測定をすることが出来ます。ヒーターなどは電気は通りますが抵抗があるので0Ωではありません。ヒーターに抵抗があることで電気を流して発熱させることが出来ます。モーターのコイルの巻線なども抵抗値を測ることが出来ます。正常な時の抵抗値を測定してメモしておけば「なんだか調子が悪いぞ」って時に再度測定して正常な時と比較することが可能です。

テスターの使い方はダイヤルを左から3つ目のΩに合わせます。そしてテストリードを測定したい箇所に当てるだけです。赤と黒とどちらがどちらでも問題ありません。

電圧測定

直流電圧の測定

乾電池の電圧は1.132Vでした。

直流電圧を測定する場合にはテスターのダイヤルを左端の直流のマークに合わせて赤を直流電圧のプラス側に黒をマイナス側に当てると電圧が表示されます。赤と黒を逆に当てると電圧がマイナスで表示されます。

交流電圧の測定

家庭用コンセントは103.1Vでした。

交流電圧を測定する場合にはテスターのダイヤルを〜の交流のマークに合わせて測定棒を当てます。交流の場合にはそれぞれ赤黒どちらでも測定可能です。実はAC100Vにも極性がありますがあまり気にしなくても大丈夫です。

三相200Vの場合にはケーブルが3本あるのでそれぞれを測定する必要があります。2本ずつ測るので計3回測定する必要があります。

HIOKIのカードハイテスターの場合測定出来る電圧は500Vまでです。それ以上高圧だと故障するので別の測定機器が必要です。

テスターでの漏電箇所発見

漏電が発生した時もテスターの出番です。漏電とは電気がアース線に流れていってしまうことを言い、漏電ブレーカーを設置している時はブレーカーが作動します。どのような時に漏電が起こるかと言うと機械や装置が濡れていたり結露したり等で絶縁性が悪くなった時に起こりやすいです。

テスターのダイヤルを抵抗値を測定するモードにして、漏電が疑われる線アース線にテスターの棒を当てます。抵抗値∞無限大(O.Fと表示)であれば漏電しないでしょう。抵抗値が〇〇Ωとなれば電気が通るため漏電が発生します。経験上200Vの場合、〇〇kΩくらいの抵抗値では漏電しそうです。〇〇MΩではギリギリ漏電しにくいでしょう。

漏電の測定は必ず電源を切った状態で行いましょう。

アナログorデジタルの比較

アナログテスター

ここまでデジタルテスターのHIOKIのカードハイテスターで説明してきましたが、それ以外にもアナログテスターもあります。

メリットとデメリットがありますので使いやすさと状況に合ったテスターを使用して下さい。

デジタルテスターのメリットとデメリット

  • デジタルテスターのメリット

電圧のレンジが必要がありません。デジタルテスターでは測定する電圧に応じて勝手に内部でレンジを合わせてくれます

  • デジタルテスターのデメリット

反応に時間がかかるのがデメリットですね。デジタルテスターは検査棒を当てた後「ピピピッピッ」と言ってから表示が出ます。その反応している時間以下の一瞬の電気信号を測ることが出来ません

アナログテスターのメリットとデメリット

  • アナログテスターのメリット

アナログテスターは針が動いて使用者が自分で数値を読み取ります。針の反応が早いので一瞬の電気信号やパルス信号で針が動いたかどうか確認することが出来ます

  • アナログテスターのデメリット

アナログテスターは表示画面がなく測定すると針が動いて針の差す方向の数字を自分で読み取る必要があります。そのため多少の読み取り誤差が発生します。

また電圧測定する時には使用者が電圧に応じてレンジを変更する必要があります。そのため間違ったレンジで測定してテスターを壊してしまうというミスが発生しやすくなります。

また大きさがデジタルテスターに比べると少し大きいので持ち運びに邪魔になります。

初心者にはデジタルテスターがオススメですが、慣れてきたらアナログテスターも使ってみましょう。

まとめ

テスターの使い方や使い所が少しは分かっていただけましたでしょうか?何度も測定しているうちに使い方は慣れるでしょう。テスターは出番が多いので私は軽量で小型のHIOKIのテスターを愛用しています!

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