低圧電気取扱業務特別教育とは?実務に必要か?気になる講習内容などについてご紹介!

電気
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こんにちは技術者けんです。今回は低圧電気取扱業務特別教育に行ってみました!ってことで講習内容学べることなどについてまとめた記事になります。

そもそも講習の名前長すぎなんですけどって思いましたけど、どのような内容なのかこの記事で確認出来ると思います。是非最後までお付き合いください。

けんさん
けんさん

「ていあつでんきとりあつかいぎょうむとくべつきょういく」

ひらがなにするととんでもないですね。

講習に参加することになったきっかけ

私が低圧電気取扱業務特別教育に参加するのは正直に言うと会社が行ってこいと言うから。ただそれだけです。決して前向きな気持ちで講習に行こうと思った訳ではなく、渋々出向いたというのが本音ですね。

事前に先輩に教えてもらった内容では、ブレーカーの入り切りの方法とか教えてくれるよ〜と言われましたが、いまさらブレーカーの入切の方法…?そんなもの言われなくても分かってるよ!と思っていました。

そうは言っても、弊社の安全なんちゃらのルールで保全を行う人は低圧電気取扱業務特別教育に参加し修了書のコピーを会社に提出する必要がありました。

そこで今回低圧電気取扱業務特別教育とはどのようなことをしているのかまとめてみましたので興味がある方は覗いてみてくださいね!

低圧電気取扱特別教育とは?

まずはつまらないけど法律の話から抜粋です。

事業者(会社)が労働者(働いてる人)に危険な仕事をさせる時には特別教育をしなさいよ。って決まりがあります。(労働安全衛生法第59条)

そこで会社が従業員に特別な教育をするわけではなく、特別な教育を行なっている講習などに行かせるわけですね。

その特別な講習が低圧電気取扱特別教育ということになります。

実務に必要か?

低圧電気取扱業務特別教育は電気を扱う際に安全に作業が出来るという証明です。

例えば電気工事士は電気の配線などの工事が出来るという証明になりますし、電気主任技術者は電気の管理が出来るという証明ですね。

低圧電気取扱業務特別教育を受けると「安全に電気の取扱が出来ます」ということになります。

電気工事士とセットで持っておくと仕事を頼む人も安心して仕事を任せられますね。

実務に役立つかというと微妙なところですが、安全に作業が出来るという点では実務にも生かせることがあると感じます。

講習内容

1時間低圧電気に関する基礎知識
2時間低圧の電気設備に関する基礎知識
1時間低圧用の安全作業用具に関する基礎知識
2時間低圧の活線作業及び活線近接作業の方法
1時間関係法令
 実技 1時間 低圧の活線作業及び活線近接作業の方法

講習内容は座学7時間+実技1時間です。座学はテキストに沿って説明が行われつつ講師の方がテキストに沿って作ったパワポも活用しながら進んでいきます。

途中で話が脱線して聞ける余談が割と知らないことが多くて面白かったです。

1〜2時間に1回5分休憩があったりなど、過ごしやすい講習でした。

学べること

ここからは講習の内容や学んだことをご紹介していきますね。

電気基礎知識

電気の基礎知識としては低圧の範囲が何ボルトまでかなどの話がありました。

直流は750Vまでが低圧交流は600Vまでが低圧です。それ以上が高圧で、直流交流とも7000Vを超えると特別高圧になります。

電気系の資格を持っている方なら知ってるような内容になりますね。そのような基礎的な話があります。

電気の危険性

主に講習を通してずっと危険性の話はされていました。

例えば感電死亡事故の事例であったり、死亡事故まではいかなくても後遺症が残る事故であったり、腕や手に電気が流れた際の火傷や壊死など危険がつきまとうという事例がいくつもありました

事故事例

例えば手のひらから肘にかけて電気が流れて感電した場合、大きな電流が流れて腕が損傷します。

火傷のようなイメージですが、腕の中から火傷しているので、回復に数ヶ月〜1年以上かかる場合もあるそうです。

別の話でどれくらい電気が流れたら危険かという話もありました。電気はボルトによらず、流れた電流と時間により、人体に影響を与えます。数十mAでも死に至ることもあります。

交流電流による時間[ms]と電流[mA]の感電図

AC-1では人は電気をほぼ感じられない
AC-2では手が痺れるなど痛みを感じる
AC-3では電流により筋肉の収縮が起こり手などを動かせなくなる(触れた場合に自力で離れることが出来なくなる)
AC-4は非常に死の危険が高くなる

ここで大事なのは単位がmAです。1Aは1000mAです。ほんの少しの電流でも危険なので覚えておきましょう。

電気の保護具

ここまで危険性の話がありましたが、電気は危険なので、保護具もあります。絶縁衣絶縁手袋絶縁長靴などがあります。それらの保護具によって身体に電気が流れないor流れにくくする効果があります。

感電というのは電気が体の中を流れていくことで発生します。絶縁衣や手袋は電気が体に流れ込むのを防ぐ効果があります。

長靴は電気が体から流れ出るのを防ぐことが出来ます。もし、手で電気を触ってしまっても絶縁長靴を履いていれば電気が流れ出ることを防げます。電気が流れ出なければ、電流は流れませんから最悪の事態を防ぐことに繋がります。

注意して欲しいのは、絶縁長靴など履いていても片膝を地面につけて作業したり壁に寄りかかって作業したりするとそこから電気が流れますので要注意です。

短絡実験

講習の中で電線を短絡(ショート)させる実験がありました。コンセントに繋いだケーブルの銅線1本だけ接続して電源を入れます。

この状態で電源を入れると、接続している部分に過大な電流が流れ、接続した部分から火花(アーク)が飛び散り銅線が焼き切れます。銅線1本の接続でも結構な火花が出ました。これが普通のケーブルであったり、電気機器であれば相当危険であることが容易に推測できます

短絡させる実験の中でも電気の危険性が良く理解出来ます。

映像の視聴

講習の中では映像を見ながら安全性について理解を深める時間が多くありました。

救命救急の話もあり、心臓マッサージや人工呼吸のやり方についても触れられていました。

また映像の中でも感電事例などがいくつか出てきます。その中でも驚きだったのは100Vでも感電死した事例が出てきたことでした。

事故事例

100Vのディスクグラインダーを操作しようとし、コンセントに電源を差し込み、スイッチを入れたところ感電し、即死。

原因

  • 夏場で汗ばんでいたこと
  • 二重絶縁の工具ではなかったこと
  • アース線を取り付けていなかったこと
  • 電源のブレーカーが漏電ブレーカーではなかったこと

いくつもの原因があるものの、100Vの電動工具でも感電死に繋がるというのは恐ろしいですね。やはり電気は安全に気を配る必要があります。

実技

練習盤を使って実技を行います。

実技は実際に通電している電気を操作する訳ではありません。講習に参加している十数人が順番に電源操作していたら時間が足りないですもんね。

講習の中の実技では、開閉器が発熱しているため交換するという想定での手順で作業を行います。

実技 (開閉器が発熱のため交換の作業)

2人1組になり、指示を出す人と作業をする人に分かれて行います。

危険予知活動を行い、工具の確認、保護具の確認を行い、その後掛け声を掛け合いながら開閉器を交換します。

実際の現場でも保安協会はしっかりと手順を踏んで行なっているようです。現場の作業が垣間見られるので良い経験になりました。

費用

費用は教材費+受講料で10500円(税込)です。

個人で受けに行くには少々高く感じるかもしれません。感覚的には価格以上の価値がある!とは言いづらいものの価値相応の価値がある講習であると思います。

会社が受講費を出してくれるのであれば積極的に参加してみましょう

ミニテストと修了証

確認テスト用紙 私は18/20点でした。

講習の最後にはミニテストがありました。というか講習の初めに最後にテストがありますと言われます。それにより多少の緊張感を持って講習を聞くことになります。

ただしミニテストを提出することはありません。名前や会社名を記入しましたが、そのまま持ち帰りになりました。

テストも終了し、無事全ての講習が終わったところで、緑色のカードで修了証をもらえます。

低圧電気取扱業務特別教育の中での余談

この講習の中で面白いな〜と興味が湧いたのは講師の方の余談でした。ここで少しだけご紹介しておきます。

※講師によると思いますので、同じ講習を受けても同じ話が聞けるわけではないことをご承知おき下さい。

  • なぜ日本には電気が60Hzと50Hzがあるのか?
  • 低圧と高圧の区分はDC600V、AC750Vだけど昔はもっと低かった!
  • 何十人規模で電気の点検を行う際は連絡方法が…

座学の時間が長いので少し眠くなってしまいますが、良く聞いていると面白い話がいくつかありました。ここでは書ききれないので是非講習に参加してウトウトせずに聞いてみてください。

まとめ

低圧電気取扱業務特別教育について詳しくなることは出来ましたか?講習の内容は座学7時間実技1時間

講習内容についても雰囲気が分かっていただけたと思います。

基本的に電気の安全性についての講習になりますが、電気の業務をバリバリやってる方にこそオススメしたい講習でした。

再度安全への意識を高めるとともにこれからも安全な作業を実施していきましょう

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