皆さんこんにちは技術者けんです!今回は「生産技術職とはどういうことをしているの?」っていう疑問に答えたいと思います。生産技術はどのような仕事をしているのかを知ることが出来ると思います。
生産技術は基本的には他の設計者などと異なり機械を作ったりすることはありません。生産技術ならではのやりがいがあったり、苦労があったりですので最後まで読んで貰えたら面白いかと思います!
生産とは
まず生産とはどのような事を言うのか考えてみましょう。生産するというのは工場において製品を作ることです。
製品を作るには設備が必要です。全て手作業で製品を作るのは不可能に近いです。そして設備を雨風当たる庭に設置する訳にはいかないので設備を入れる箱、つまり工場が必要です。
つまり…どういうことですか?
つまり、生産技術職は工場で生産が出来るように働くお仕事だよ!
生産するということは工場で設備を稼働させ製品を作ることを言います。生産技術職はそのような工場の生産に携わる仕事をしています。
製品と言っても様々な物があります。食料品や日用品、衣服や家具、もちろんマスクやトイレットペーパーも工場で生産されています。今あなたがこの記事を読んでいるスマホやタブレットやパソコンも工場で生産されています。
生産技術の仕事とは
生産技術の仕事とは製品を生産するための工場で、円滑に生産を行い会社に利益をもたらすために働く仕事です。
円滑に生産を行うというのは、トラブルばかりで設備が止まっていては生産性が下がります。そのため設備や生産ラインの管理も仕事の一つです。
また、ただ毎日同じように生産出来れば良い訳ではなく、いかに会社に利益をもたらすか考える必要があります。
どうして会社の利益のために働かないといけないんですか?
会社に利益が出ないと給料がもらえないよ!
会社に利益が出ていると社会貢献にも繋がるよ〜!
ナゼ会社に利益をもたらす必要があるのかというと…
- 会社が利益を得る
- 利益があるから従業員を養える
- 従業員を養えることで雇用が安定し地域貢献にも繋がる
- 利益があることで製品の安定供給が可能になり、小売価格を下げることが出来る
- 小売価格を下げることで消費者やお客様に貢献することが出来る
このように会社に利益をもたらすことは最終的に社会貢献にも繋がるのです。福祉や非営利組織だけではなく、民間企業で勤めていても社会貢献することが出来るのです。
しかしそこまで遠い見えないところまで意識して働いてる従業員は一握りしかいません。話がズレましたので生産技術の仕事内容に戻りたいと思います。前置きがめちゃくちゃ長くなりましたが、生産技術職の仕事内容を紹介していきます。
修理・メンテナンス
生産技術の仕事内容で修理やメンテナンス部隊が置かれていることが多いです。何故なら円滑に生産をするためには設備が止まっていては生産が出来ないからです。
そのために設備がトラブルで停止しないように予防保全を行い、もしトラブルで停止してしまった時は突発保全として修理を行います。
工場には多くの生産設備がありますが、生産ラインの修理やメンテナンスを行う他に、電気系統の点検やエアーや水などのユーティリティー関係の点検も行います。
改善
生産技術職に求められるのは改善です。会社に利益を生み出すためにも改善活動をする必要があります。
各々の生産ラインの生産性を上げることや、生産ラインの増設や移設で工場内のレイアウト図面を書いたりします。場合によっては新規工場の立ち上げなどを行うこともあります。
また改善することも重要ですが、それ以上に重要なことがあります。改善点を発見したり、改善のアイデアを出すことです。技術があっても改善すべきことが見えないと何も出来ません。改善点を見つける視点と実行出来る技術の2本柱が非常に重要な生産技術の仕事です。
ローコスト生産
毎日生産して製品を作っていく上でローコストで生産することも重要です。
ローコスト=コストダウン=コストカットとも言いますが(会社によって呼び名が違う場合がよくあります)、そこで大事なのは商品の品質を下げずにコストを下げることです。
飲料工場で安く生産することが出来ても飲み物が不味くなってしまっては意味がありません。不味い飲み物は購入されず、結果会社は利益を出すことが出来ません。洋服など衣類では、どんなに安くてもほつれやボタンの外れが多くては消費者から支持されません。
品質を維持したままローコストで生産することが必要です。
工場内ではコストカット出来る項目が無数にあります。
例えば包装フィルムの使用量を減らすことでコストカットしたり、時間内に生産できる数を増やして残業を減らしたり、作業をやりやすくして生産に必要な人数を減らしたり…
改善点が見えてくるのはとても良いことなので品質を維持したままローコストで生産出来るように整えるのも生産技術の仕事の一つです。
クレーム削減
製品の品質を維持向上する部門として品質管理を置いている会社がほとんどです。そのような品質部門とコミュニケーションを取ることでクレームを減らしていくことも生産技術の仕事内容になります。例えば最近では衣服に検針済みと書いた紙がついて売ってることが多くなりました。衣類1枚1枚を金属探知機に通してチェックしています。
多くの工場ではそのような金属探知機やX線検査装置などのチェック工程を得て製品が出荷されていきます。その検査機器の設置や調整・点検も生産技術職が行うこともあります。
またクレームが発生するとお客様には迷惑をかけてしまうし、クレーム先に対応に行く必要もあり、会社的には良いことはありません。クレーム削減・低減にも力を入れる必要があります。
やりがい
ここまで読んでいるとなんだかやること多くて大変そうですね…
もちろん仕事だからラクなことではないよ。でもそれ以上に生産技術職はやりがいがある仕事だよ!
生産技術の仕事はとてもやりがいがある仕事です。何故なら自分がやった仕事が結果や利益に直結しやすく、数字として見えやすいからです。やりがいが感じられる場面をほんの一部挙げてみました。
- 生産ラインの生産性を向上させて時間内にたくさん製品が出来るようにになった時
- コストカットして年間で〇〇〇万円の経費を削減した時
- 修理や調整して現場職からありがとうと言われた時
自分で改善点を発見して、改善活動を実施する。そして数字が上がり感謝の言葉をもらえる。大変なことも多く苦労もありますが、とてもやりがいが感じられるのが生産技術の仕事です。
注意点
生産技術職はやりがいがあるんですね〜!苦労や大変なことにはどんなことがありますか?
交代勤務で生活リズムが整わないのは体力的にキツい面もあるかな〜
生産技術の仕事はキツいこともあります。慣れれば大したことないこともあるので大丈夫ですが、最初はキツく感じることもあります。
まず基本的には交代勤務を行なっている会社が多いです。生産時間が長い工場では朝から夜まで生産ラインが稼働していてその時間内は生産技術職の人がいることが多いです。私の職場では1週間ずつ交代勤務をしていて、朝から勤務の週と昼過ぎから勤務の週があります。他に24時間交代勤務をしている部門もあります。
生活習慣や体力面ではキツいものの、平日の午前中に市役所に出向いたり歯医者に行けたり、プラス面も多いです。
似たような話ですが休日出勤をする必要がある時もあります。設備の増設や改修は生産をしていない休日に行う必要があるためです。
休日出勤は連勤になってキツい面もありますが、通常の勤務に上乗せで手当てが付きお財布は潤います。またただ休みが減るのではなく、代休を取得して平日休むことが出来るため平日に出掛けることも可能です。平日休みはどこに行っても人の混雑がなく遊びや買い物にも便利です。
もう一つ注意点としてはコミュニケーションが必須とも言える点です。機械メーカー等と商談や打ち合わせがあったり、生産ラインの現場職の方と相談しながら修理や改善を行う必要があります。
様々な人と関わりを持つので気疲れしがちですが、逆にコミュニケーション能力が勝手に向上していくため自分の成長にも繋がります。
まとめ
生産技術の仕事内容の概要を知ることが出来たでしょうか?生産技術の仕事はキツいこともありますが、仕事自体が面白く楽しいので非常にやりがいのある仕事だと思います。
機械の設計や開発が花形のように思われるかもしれませんが、こんなに面白くやりがいのある職種もなかなかありません。生産技術の仕事に興味を持ってもらえたら嬉しいです。そして生産技術職の人たちは共に頑張っていきましょう!