こんにちは!今回はリミットスイッチについての解説です。リミットスイッチは画期的なセンサーが登場するずっと前から存在し、物作りの土台を支えてきた長老的な部品です。長老様でももちろん現役で数多く使われているので是非リミットスイッチについての知識を深めましょう!
リミットスイッチとは
リミットスイッチとはなんだ?というとリミットスイッチは物やワークを検出するための部品です。検出するための部品なのでセンサーのようなイメージでも分かりやすいと思います。
リミットスイッチは物やワークが実際にリミットスイッチに接触することで検出する部品です。そのためあたかもワークがスイッチを押しているようにも見えるのでリミット”スイッチ“と呼ばれます。
ではリミットは…?というと機械や動作部が動ける”限界点”に使用されることが多いのでリミットスイッチという名称になっています。
リミットスイッチの検出方法
リミットスイッチは形は様々なものがありますが、代表的なタイプで解説したいと思います。リミットスイッチは固定部と可動部で構成されています。可動部が動くことで接点の入り切りが行われます。
リミットスイッチは実際に検出したいものが接触することで反応するため見た目でも分かりやすく構造も簡単なため限界点を決める時に用いられることが多いです。
例えば自動ドアの開閉で開ききったところと閉じきったところに用いられたり、上下に動く機械が動作範囲を超えた時のオーバーランの検知に用いられたりします。
リミットスイッチの特徴
リミットスイッチには他のセンサーにはない特徴があります。
まずリミットスイッチ本体には電気が必要ありません。センサーのように電源線を接続する必要がないため接点用の線だけで良く配線が簡単です。また電源が必要ないためDC24VやAC100Vなど、好きな電圧で使用可能です。
また構造が簡単で分かりやすいためシンプルな機械や簡潔な装置にも手軽に使用出来ます。
シンプルな構造のため誤動作がとても少ないのも特徴です。結露が酷かったり水没しない限り勝手に反応してしまうということはほぼありません。
リミットスイッチならではの弱点もあります。リミットスイッチは有接点のため、接点の荒れ、接触不良が起こります。
接点の荒れを起こさないためには100Vや200Vの動力の電気を入り切りするのは避けたいです。また1日に何千回、何万回と動作する箇所には適しません。
また実際にワークが接触する部分は少しずつ摩耗していきます。リミットスイッチの検出部分が摩耗していくと検出するタイミングが変わってしまったり、検出出来なくなることがあります。リミットスイッチを使用する場合には予備を持っておきたいところです。
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リミットスイッチの種類
リミットスイッチにもいくつか種類があります。主なタイプについて紹介していきます。
- ここまで紹介してきたタイプや、検出部が上下に動くタイプ。
- 検出部の距離や角度の調整が可能なタイプ
- 検出部が長い棒で人が軽く触るだけで反応するタイプ
- 磁石付きで安全カバーなどに用いられるタイプ
実用例
- 自動ドアの開閉限を検出
- 回転体の位置確認
- 安全カバーの閉まっている状態の確認